ドメーヌ・デュ・カステル


エリさんからの手紙
そのブドウ畑について
カステル グランヴァンの誕生


聖地エルサレムに世紀のワインが甦る

”Tour de Force 離れ技”

 1995年8月15日、マスターオブワイン達はこのワインに熱い感動と尊敬をこめてこう呼んだ。

 今、世界中が“エリ・ベンザケン”に惜しみない拍手を贈ろうとしている。

 グランクリュクラッセもモンラッシェも、もはやカステルを凌駕することはできない。極限から生まれてくるこの1本には、生きる喜びと未来への深い祈りがこめられているのだから。

 2001年エルサレム近郊の名もない小さな村で、三度目の奇跡が甦る。


イスラエルから日本の皆さまへ熱いメッセージが届きました!

たくさんのカステルファンの皆さまに、このたび、特別に「ワインを語るのが大嫌いながんこな職人」、エリ・ベンザケン氏から貴重なメッセージを頂きました。

2001年2月18日 日曜日、ラマット・ラジエルより
8年前に始まったばかりとは信じられないことです

  ご存知のとうりカステルは素晴らしいワインと認められるためのたくさんの幸運にめぐまれていました。最初にカステルを作ったときが92年でしたから、すべてが、たった8年前に始まったばかりとは信じられないことです。
 今、8年間はとても長い時間に思えますが、このワイン作りの世界においては、わずかな時間にすぎないといえるでしょう。

冷静に具体例のみを語るにはあまりに情熱を傾けすぎたということかもしれません。

 わたしは成功の秘訣を説明するために、いろいろ思い返してみるのですが、その理由を理性的に説明するのは大変難しいことだと感じてしまう自分に気付きます。
 冷静に具体例のみを語るにはあまりに情熱を傾けすぎたということかもしれません。もちろん、畑は非常に恵まれた気候風土と条件を備えた場所にあり、収穫制限も厳しくしています。
 しかし畑を作る者もワインを作る者もだれも、経験がほとんどありませんでした。
 ということは、やはり、カステルから良いワインが生まれてくるのは、たった一つの理由ではありえないと思えるのです。本当にたくさんのわけがあるのです。
(例えば)

ワインが’神様からの贈り物’であるという深遠な信念をもっていなければなりません。

 いかなる小事も見逃さない、狂信的かつ脅迫観念に近いまでの高水準の衛生管理。けれどこれを実行するには、行うことのひとつひとつに途方もない愛情を宿すことと、同時に‘ワインが神様からの贈り物’であるという深遠な信念をもっていなければなりません。
 (運良く、自分の行ったことのすべてが自然のご機嫌と合わさって)やっとの思いで、すばらしいワイン作りができるとき、自分もまた贈り物を授かっているのだと実感します。

わたしがワインにこめた努力と愛情のすべてをありのままにご感受いただくことを願っております。

 このように自分のワインをこれ以上詳細に語ることは、あたかも自分の子供や孫の自慢をすることに等しく、まったく私本来の好まざるところです。けれど、わたしが自分のワインを語るということが、あえて皆様の思いにお答えできるのであれば、いたしかたなく、またお許し願いたいと思います。
 わたしは、日本のわたしのワインを愛してくださる方がたに、わたしがワインにこめた努力と愛情のすべてをありのままにご感受いただくことを願っております。               

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